ウエイトトレーニングをするとストレス解消になる、と感じている方も多いでしょう。
これは私自身も体感しており、とくに新型コロナウイルスの影響によりジムでウエイトトレーニングをできない期間を経験した今、特に強く感じていることです。
しかし、今日のブログでお話したいのは、この逆の影響についてです。
つまり、仕事やプライベート等でストレスが溜まっていると、ウエイトトレーニングの効果にどのような影響があるのか、という点です。
トレーニング効果を高めたければ、日常生活のストレスを取り除け!
結論から先に言ってしまうと、仕事やプライベート等によりストレスが溜まっている状態でウエイトトレーニングをすると、その効果(とくに筋力向上効果)が減少してしまう恐れがあります。
逆に言うと、「トレーニング効果を高めたければ、日常生活のストレスを取り除け!」ということになります。
ストレスが溜まっているとトレーニング効果に悪影響がある、というのは研究によっても報告されています。
たとえば、Bartholomew et al. (2008)によると、大学の授業で12週間にわたってウエイトトレーニングを週2回実施した大学生を、日常生活のストレスレベルが高いグループ(High Stress)と低いグループ(Low Stress)に分けて比較したところ、スクワットとベンチプレスの1RM向上率が、ストレスが低いグループのほうが大きかったと報告されています(下図参照)。
一方で、筋肥大の指標として計測された上腕周囲径と大腿周囲径については、ストレスレベルによって統計学的に有意な差は見られなかったと報告されています。
少なくとも、筋力向上効果については、ストレスが高い状態では不利に働く恐れがありそうです。
トレーニング効果が半減するほど大きな影響ではなく、微々たるものかもしれませんが、これが長期間にわたり積み重なっていくと、大きな違いに繋がるものと推測されます。
どうやってストレスを取り除けばいいのか?
身近な人が亡くなるとか、子供が生まれて夜泣きするとか、親を介護しないといけないとか、努力次第で避けることができないストレスっていうものは確実に存在します。
自分でコントロールできないものはしょうがないので、自分がコントロールできるストレスをできるだけ取り除く努力をすることが大切です。
アスリートが自分でできることの代表は、睡眠等のリカバリーや身体のケアをしっかりやること、そして食事です。
そうした自分でコントロールできるものから取組み、日常生活のストレスをできるだけ取り除きましょう。
また、人間関係というのも日常生活のストレスとしては大きな要因になるでしょう。
そこにどう対処すればいいのかをS&Cコーチの私がアドバイスするのは難しいですが、コミュニケーションをとるのがストレスになるような人とは距離を取るのがオススメです。
学生アスリートの場合は、試験勉強等が大きなストレスになりえます。
それを避けるためには、普段から少しずつコツコツと勉強しておくことです。
アスリートは勉強できなくてもいい、なんて考えが通用するのは日本くらいのものです。海外では通用しません。
日本でも今後は変わっていくはずなので、普段からコツコツと勉強しておきましょう。
まとめ
スポーツとは関係のない、日常生活におけるストレスが溜まっていると、ウエイトトレーニングによる筋力向上効果が阻害されてしまう恐れがあります。
どうせキツいことをやらないといけないのであれば、より大きな筋力向上効果を得たいですよね?
だったら、日常生活のストレスをできるだけ取り除く努力をしましょう!
アスリートとして、より上のステージを目指すのであれば、練習やトレーニングのときだけがんばるのでは不十分です。
日々の生活から、競技のことを意識して、心身ともにベストな状態を整えるようにしましょう。
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【編集後記】
楽天銀行に口座を開設し、楽天カードを作りました。
楽天経済圏を活用してポイントゲットしようと思います。