#777 「知っている」のレベルを意識する

 

Siora photography K g Kt1vAHs unsplash

 

一昨日に新刊「競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方」出版記念セミナーの第2回目を開催しました。

セミナー参加者のみなさんが、すでに本を読まれているか質問したところ、以下のような結果でした:

  • 読んだ:62%
  • 読んでない:38%

3分の2近くの方が、セミナー参加前に、すでに本を読まれていたことになります。

つまり、その方たちにとっては、セミナーに参加しても、新しい情報が得られるわけではない、という状況でした。

というのも、セミナーの内容は、本の内容とほぼ同じだったので。

そのような状況で、いかにして価値を提供できるのだろうか、とセミナー主催者として悩みました。

 

 

「読む」と「聞く」という異なるインプットを組み合わせて理解度UP

とはいえ、「本を読む」のと「著者の説明を聞く」のとでは、インプットの手法が異なるので、同じ内容でも理解の仕方が変わるはずで、結果として理解度がUPする、という確信もありました。

実際に、セミナーの冒頭でもその点をお伝えしました。

 

また、すでに本を読んだ方も読んでいない方も、セミナーで私の話を聞いた後で、もう一度本を読み直していただくようお願いしました。

私の説明を聞いた上で本を読んでいただけれが、さらに理解が深まるはずだと考えたからです。

» 参考:受ける側としての「聞く・読む」と提供する側としての「話す・書く」 〜内容がかぶっても異なる手法を組み合わせることで効果はあがる

 

 

「知っている」のレベルを意識する

もう1つ、すでに本を読まれていた参加者を念頭に、セミナーの冒頭でお伝えしたことがあります。

それは、「本に書いてあるような内容(例:ウエイトトレーニングの意義)をアスリートや競技コーチに説明する機会もあると思いますが、河森だったらこういう感じで説明するんだな〜という視点でセミナーを聞いてみてください」ということです。

この発言の背景には、「ただ知っているだけなのと、相手が理解できるようにわかりやすく説明できるのとでは、大きな差がありますよ」という私からのメッセージも含まれていました。

つまり、「知っている」ということにはいくつかのレベルがある、ということです。

 

私がそのような考え方をするようになったのは、こちらのネット記事を読んだことがキッカケです↓

» 参考:5分で分かる、“提案の説得力を高める”コツ|ITmedia エンタープライズ 

 

この記事では、「知っている」ということが5つのレベルで説明されています:

  • レベル0:はじめて聞いた
  • レベル1:言葉を知っている
  • レベル2:意味を知っている
  • レベル3:価値を知っている
  • レベル4:説明できる

私の本をお読みいただいた方の場合、その「知っている」レベルは0から4まで、人それぞれだと思います。

が、少なくとも私と同じレベルでわかりやすく説明できるくらい「知っている」方は少数派のはずです。

私がセミナー当日に体調を崩して、急遽代わりにセミナー講師を務められるくらいの深いレベルでこのトピックを「知っている」人はほんの一握りのはずです。

ということは、たとえ本を読んでその内容をすでに知っていた方であっても、セミナーに参加していただくことは無駄にならず、「知っている」のレベルを深めることに貢献できるはずだ、という想いで私はセミナーに臨んだということです。

 

 

まとめ

本を読んだり、ツイッターでツイートしたりいいねしたりすると、その発信者と同じレベルで自分も「知っている」気分になりがちです。

しかし、自分がどのレベルで「知っている」のかを自覚しておくことは重要です。

なにかしらの情報をインプットしたときは、それだけで満足せずに、自分の中でしっかりと咀嚼したうえで、わかりやすく説明できるくらいまで「知っている」レベルを深める努力をしていただければ。

 

 

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【編集後記】

加湿器を買い替えました。

以前は超音波式のものを使っていたのですが、お手入れが大変で使い勝手が悪かったです。

今回は象印のスチーム式のものにしました。お手入れがラクなので、今のところ満足です。

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