#832 専門家の「学び」は、広げるだけでなくて深めることも重要

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私は「専門家として活動するなら、常に学び続けることが必須である」と考えています。

学ぶのをやめたときは、専門家としての仕事をやめるときである、くらいの覚悟です。

 

自らの歩みを振り返ってみると、大学に入学して18歳でスポーツ科学を学び始め、これまで20年以上学び続けてきたことになります。

その20年ちょっとの期間のなかで、学びの「タイプ」みたいなものが少しずつ変化してきました。

今日はそんなお話をしてみたいと思います。

 

 

専門家の「学び」は、広げるだけでなくて深めることも重要

学生の頃、そしてS&Cコーチとして働き始めた頃は、横に広げるようなタイプの学びが中心でした。

「横に広げる」というのは抽象的な表現ですが、要するに、新しい知識をドンドン吸収していくようなイメージです。

まだまだ知らないことばかりだったので、とにかく新しい知識を仕入れまくって、自分が知らないことを減らしていく、くらいの気持ちで学んでいたような気がします。

学び始めたばかりの段階での戦略としては、それで良かったんだろうと思います。

 

一方、ここ5~10年ほどは、縦に深めていくようなタイプの学びにシフトしてきました。

「縦に深める」というのも抽象的な表現ですが、要するに、すでに知っていることをより深いレベルで理解できるようになる、というイメージです。

このタイプの学びでは、必ずしも新しい知識を仕入れるわけではないので、学んだからといって普段おこなっているトレーニング指導の内容がガラリと変わることはありません。

つまり、学ぶ前と後で、行動には変化がない場合が多いのです。

 

「学んでも行動が変わらないのであれば、そんな学びは意味ないんじゃないの?」

私自身、そう悩んだこともありました。

しかし、たとえ行動が変わらなかったとしても、なぜそのような行動を選択しているのか、についての理解が進み、より自信をもってこれまでどおりのトレーニング指導を提供できるようになるだけでも、大きな価値がある。

今ではそう考えられるようになりました。

 

 

広げると深めるを意識して使いわけるべし

前者の「横に広げる」タイプの学びの手段は「インプット型」の学習が中心です。

たとえば、本を読んだり、授業を受けたり、セミナーに参加したり。

一方で、後者の「縦に深める」タイプの学びの手段は「アウトプット型」の学習が中心になります。

たとえば、ブログを書いたり、本を執筆したり、セミナー講師を努めたり。

もちろん、インプット型の学習によって、縦に深めるような学びを得られることもありますが、あくまでもヒントをもらえる程度のことが多いかな、と。

ヒントをもとにして自分の頭でよく考えて、それをアウトプットすることで、深まるんじゃないかと思います。

 

決して、どちらのタイプの学びが優れている、ということを言いたいわけではありません。

両方とも重要です。

私自身、最近は縦に深めるタイプの学びが増えてきましたが、横に広げるためのインプット型学習も継続しています。

あくまでも割合が少しずつシフトしてきた、というだけの話です。

決して「俺はもうベテランだから、横に広げるタイプの学びはもう一切必要ない」とか「私はまだ学び始めたばかりだから、縦に深めるようなタイプの学びはまだ早い(から必要ない)」みたいに勘違いしないよう、ご注意ください。

 

今、自分はどちらのタイプの学習をしているのか、を認識しておくことが重要です。

とくに、縦に深めるタイプの学びをしているときには、行動に変化がないこともありますが、そのようなタイプの学びをしているから問題ないんだ、と思えるだけでも不安が減るはずです。

参考にしていただければ。

 

 

まとめ

広げるだけでなく深めるような学びもあるんだよ、ということを私の経験をもとに解説しました。

「学ぶのであれば新しい知識を仕入れて、学ぶ前と後で行動が変わらないと意味がないんじゃないか?」

そう悩んでいる人の参考になれば幸いです。

 

 

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【編集後記】

昨日は娘の入園式でした。

着慣れないジャケパンスタイルで、気温も4月とは思えないくらい高く、暴れまわる1歳の息子のお守りをしていたので、汗ビッチョリんこ状態でした。

普段からスーツで出勤しているサラリーマンは大変だな〜と改めて感じました。

ジャージが仕事着で良かった・・・。