#729 【アスリート向け】トレーニング指導を受ける相手を選ぶための3ステップ

 

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所属しているチームがS&Cコーチを雇っているような場合を除き、アスリートが専門家からトレーニング指導を受けようと思ったら、個人で契約をすることになるでしょう。

一般的に、専門家からトレーニング指導を受けるのはお金がかかるものです(※)。いわば、投資をするようなものです。

投資をしたぶんのお金を、アスリートとして活躍して稼げるようになって、しっかりと回収しなければ意味がありません。

したがって、トレーニング指導を受ける相手を選ぶ時には、「この投資は将来的に回収できるか?儲けにつながるか?」を慎重に検討するべきです。

※場合によっては「タダで教えてあげるよ!」と言われることがあるかもしれませんが、もし私がアスリートだったら、怖くてそんな人から指導を受けようとは思いません。

 

とはいえ、トレーニング効果がでるまでには時間がかかります。

1、2回だけトレーニング指導を受けてみるだけでは、効果があるのかないかを判断することは難しいでしょう。

じゃあ、どうすればいいの?と思われるかもしれません。

今日は、どうすればいいのかについて、トレーニングを指導する立場から提案をしたいと思います。

 

 

トレーニング指導を受ける相手を選ぶための3ステップ

トレーニング指導を受ける相手、すなわち投資先を決める手順を、わかりやすく3ステップにわけて説明していきます:

  • ①事前に相手の情報を収集する
  • ②数ヶ月間お試しでトレーニング指導を受けてみる
  • ③最低1年間は継続してトレーニング指導を受ける

 

①事前に相手の情報を収集する

まずはトレーニング指導を申し込む専門家を決める必要があります。

最近はネット上でさまざまな情報を調べることができるので、検索機能等を使って自分に合いそうな専門家を何人か探してみましょう。

具体的な事前調査のやり方については、以前にブログ記事でまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

» 参考:サービスを受ける相手を選ぶときは、ひと手間をかけて事前調査しておくべき

 

トレーニング指導を受けるとなると、かなり長い付き合いになりますし、費やす金額も大きくなります。

株式投資をするときに「会社四季報」を読み込んで企業を研究するかのように、トレーニング指導の専門家についても、手に入りうる情報を集めた上でしっかりと研究をしておくことが大切です。

 

 

②数ヶ月間お試しでトレーニング指導を受けてみる

めぼしい専門家が見つかったら、まずはお試しでトレーニング指導を申し込んでみましょう。

多くの専門家は「トライアル」という形で、1回限定のお試しトレーニング指導を提供しているので、それを使ってみるのもいいでしょう。

しかし、トレーニング指導サービスを提供する立場から言わせていただくと、1回だけだとできることが大幅に限定されてしまいます。

とくに、クライアントさんの身体能力(例:柔軟性)が著しく低い場合は、いきなり最初のセッションでガシガシとトレーニングすることは難しいです。

 

したがって、たとえ「お試し」であっても、できれば数ヶ月間はトレーニング指導を受けてみてもらいたいというのが本音です。

私の場合、トレーニング指導契約を8週間単位にしていますが、できれば8週間は体験してもらいたいという願いも込められています。

 

とはいえ、たとえ数ヶ月間トレーニング指導を受けていただいても、それがすぐに競技成績の向上に繋がるわけではありません。

「体力の向上」は数ヶ月で感じていただくことはできます。

また、「最近は身体がよく動くな〜」とか「痛みを感じることなく練習ができているな〜」とかいった感触を得ていただくこともできます。

しかし、それらが実際の「競技成績の向上」に結びつくには、年単位の時間がかかるものと個人的には考えています。

» 参考:トレーニング効果が競技成績向上に結びつく実感を得るのにかかる時間

 

したがって、トレーニング指導の効果を判定するためには、年単位でその専門家と付き合っていく覚悟が必要になります。

だからこそ、事前調査が重要なのですが。

とはいえ、トレーニング指導の専門家を選ぶ場合には、その人のスキル・知識・経験だけでなく、あなたとの「相性」というものも非常に重要です。

どれだけ腕が良い専門家であっても、相性が悪いと何年も付き合っていくのは難しいでしょうし、本来であれば得られるようなトレーニング効果を得られない恐れもあります。

 

だからこそ、この2つ目のステップである「お試し」というものが必要になってきます。

この段階で相性が悪いと感じたら、その人との契約は終わりにして、他の専門家を探したほうがメリットは大きいでしょう。

あきらかに相性が悪い場合は1回のお試しでもわかるかもしれませんが、多くの場合は、数ヶ月間試しにトレーニング指導を受けてみたほうが、相性の良し悪しを見極めやすいはずです。

 

数ヶ月も投資をしたのに相性が悪いからと言ってトレーニング指導者を変えてしまうと、またイチからやり直しになってしまい、投資を回収することができずにもったいないと思われる方もいるかもしれません。

しかし、相性が悪いと感じているのに契約を続けるほうが投資としては失敗です。

投資の世界では「損切り」という考え方があるそうですが、それと同じことです。

 

 

③最低1年間は継続してトレーニング指導を受ける

事前調査と数ヶ月のお試し期間を経て、「この人からトレーニング指導を受ければ間違いなく競技力向上に繋がるはずだ!」と確信できたのであれば、最低1年間は継続してトレーニング指導を受けることをオススメします。

さきほど、トレーニングが競技成績の向上に繋がるのに年単位の時間がかかると述べましたが、それを考えると、できれば最低1年は続けてもらいたいと思います。

もし、継続してトレーニング指導を受けるだけの経済的な余裕があるのであれば、1年といわず、何年にも渡って、場合によっては引退するまで、その人からトレーニング指導を受けるのが良いかもしれません。

相性がよく、腕も良い専門家と巡り合うのはなかなか難しいことなので、一度見つけたら、その人を信頼して付き合っていくのが投資という観点でも正解のはずです。

 

一方、経済的に余裕がなく、ずーっとトレーニング指導にお金をかけ続けることが難しいというケースもあるでしょう。

そのようなケースであっても、できれば最低1年間はトレーニング指導を受けることをオススメします。

 

多くのスポーツでは、1年間のスケジュールはだいたい決まっているはずです。

その1年間の中でも、試合のある「インシーズン」と試合のない「オフシーズン」とに分かれるはずで、時期によってやるべきトレーニングは変わります。

最低でも1年間、専門家からトレーニング指導を受けてプログラムを作ってもらえれば、どの時期にどのようなトレーニングをやるべきかを学ぶことができます。

それを参考にして、契約を終えたあとでも、自分である程度のトレーニング計画を立てることができるようになるはずです。

そういう視点で考えると、できればシーズンが終了した直後にトレーニング指導者と契約を結び、オフシーズンの準備期間からシーズン中の維持期間までの流れを経験しておくことが望ましいでしょう。

 

また、最低1年間継続してトレーニング指導を受ければ、エクササイズの適切なやり方等についてもある程度は身に付けることができるはずです。

経済的な問題で1年間しか契約を継続できなかったとしても、最初から自己流でトレーニングをやるよりも、はるかに良いフォームでトレーニングをすることができるようになるので、ケガのリスクを抑えて、結果に繋がりやすいトレーニングのやり方を覚えることができるはずです。

お金をケチることでいつまでたっても結果に繋がらないよりも、最初に投資をしておいて、あとで回収するほうが効率的です。

» 参考:ウエイトトレーニングを自己流でやり続けてなかなか効果が出ないくらいだったら、最初に数ヶ月間であっても専門家にお金を払って正しいやり方を教わったほうが効率的です

» 参考:戦力の逐次投入は愚策。トレーニングに投資するなら全戦力を一気に投入する戦略で。

 

 

まとめ

トレーニング指導を受ける相手を選ぶための3ステップについて、投資の比喩を使いながら説明しました。

どうせお金と時間と労力を費やすのであれば、そのぶんをしっかりと回収できるように、しっかりと戦略を立てるようにしましょう。

 

 

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【編集後記】

Amazonプライムで「ミスター・ビーン」が観れるようになっています。懐かしくてちょっと観てしまいました。時代や言葉の壁を超えて、すべての人が笑える素晴らしいショーですね。