#332 【継続学習】「朝飯前セミナー!」を受講した感想


 

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以前のブログでも書いたように、昨年の11月から今年の3月にかけての毎週水曜日に「朝飯前セミナー!」という全20回のセミナーを受講していました。講師はGS Performanceの加賀洋平さんでした。

このセミナーの概要は以下のとおりです(案内からの引用):

このセミナーでは、基礎的ウェイトトレーニングテクニック習得に始まり、最終的にはスナッチやクリーンを含むオリンピックスタイルリフティングテクニックの習得を目指します。つまり、ただスナッチやクリーンを指導するのではありません。健康的な下準備を経て、高強度トレーニングテクニックまで移行する工程を経験していただきます。

加賀さんの単発のセミナーは以前から何度か受講していて、そのたびに得るものは大きかったのですが、全20回という長期に渡って受講した今回のセミナーでは、単発のセミナーではなかなか得ることのできない経験をさせてもらいました。

 

 

朝飯前セミナーの良かった点

①自分の身体で体験できる

単発の実技セミナーでも、いくつかのエクササイズのやり方を体験することはできます。しかし、今回の朝飯前セミナーでは、基礎的なエクササイズの導入に始まりオリンピックスタイルリフティングに至るまで、長期に渡って段階を経てエクササイズやトレーニング内容を移行していく過程を経験できました。

実際に自分の身体で体験してみることで、初めて加賀さんの言っていたことが理解できるようになった部分も多く、とても勉強になりました。

また、私はウエイトトレーニングにおいては、バーのみからウォームアップセットを始める派だったのですが(コレとかコレ)、加賀さんのやり方ではウォームアップセットをあまりやらずにメインセットに入ることが多く、それを自分自身で体験してみて「あ、ウォームアップセットあまりやらなくても、意外とできるもんだな〜」と実感することができました。

その結果、私がアスリートを指導する時も、以前よりウォームアップセットの数を少なくするようになり、結果としてトレーニング時間の短縮に繋がりました(アスリートは練習で忙しいのでトレーニング時間の短縮は大きなメリットです)。これも、自分で体験してみないとわからないし変えようという踏ん切りがつかなかったことだと思います。

 

②加賀さんが他のメンバーを指導する様子を観察できる

以前のブログ(コレとかコレ)で、インプット型継続学習の中で最もオススメなのが「他のS&Cコーチの指導の様子を見学させてもらう」ことだと書きました。今回のセミナーでは、私自身が加賀さんから指導を受けるだけでなく、他の受講メンバーが指導を受ける様子も見学できました。

特に今回のセミナーの受講メンバーは、ある程度トレーニングを積んでいる人もいれば、それほど経験のない人もいて、色々なタイプの人に対して指導する様子を見学できたのは大きな収穫でした。ほぼトレーニング初心者に対してトレーニングを導入する過程だけでなく、もともとトレーニングを積んでいて癖がついている人のエクササイズテクニックを加賀さんの考えるやり方に変えていく過程も見れたのはとても勉強になりました。

私自身、これからS&Cコーチの仕事を続けていくうえで、後者のような状況は多々あると思うので、そういう時にどうやって自分の信じるやり方を導入していくのかという点について、大きなヒントをもらえました。

 

③指導を受けるアスリートの気持ちがわかる

普段はS&Cコーチとして、アスリートの指導をする立場ですが、今回のセミナーでは逆に指導してもらう立場を経験することができました。

「セット中の声がけの量は多すぎず少なすぎず程度が良いな〜」とか、「良くできた時にほめられると嬉しいだけでなく、正しい動きを認識する手助けにもなるな〜」とか、色々と感じることが多く、以前よりもアスリートの気持ちがわかるようになった気がします。

この体験を普段のアスリート指導に活かすことができれば、さらにS&Cコーチとしての能力を上げることができるのではないかと思います。

 

④言われたことをやれば良いのでトレーニングに集中できる

自分1人でトレーニングする時は、プログラムの内容を考えたり、挙上重量をどうしようか考えたり、フォームが崩れていないか考えたり・・・という感じで、考えないといけないことが多いです。しかし、今回のセミナーでは加賀さんから言われたことをやれば良かったので、あれこれと考える必要がなくトレーニングに集中できました。

S&Cコーチがアスリートに提供できる一番のものは「専門知識・スキル」ですが、もっとシンプルに、アスリート自身がいろいろと考えないといけない負担を引き受けてあげることでトレーニングに集中しやすくしてあげる、ということも重要な役割だったりします。それを指導される立場で実感できたのは、良い経験でした。

実際に、まったく同じプログラムを実施していても、S&Cコーチ(またはパーソナルトレーナー)の管理下でトレーニングするほうが筋力向上効果が高いと報告している研究論文もいくつかあります:

  1. The influence of direct supervision of resistance training on strength performance
  2. Effect of direct supervision of a strength coach on measures of muscular strength and power in young rugby league players 

 

 

まとめ

ということで、いろいろな意味で勉強になるセミナーでした。同様のセミナーに参加する機会があれば、オススメします!

と、そんなことを言っていたら、加賀さんが全8回のセミナー「GS Performance 基礎セミナー」を企画されていました。朝飯前セミナーよりも期間は短いですが、単発セミナーに参加するよりもはるかに多くの学びをもらえると思います。興味のある方は是非!

 

 

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【編集後記】

何度も言いますが、有名アスリートを指導しているS&Cコーチやトレーナーが優秀というわけではありません。そういう人に取り入る才能があるだけかもしれません。以上。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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