今日はこちらのツイートにインスパイアされてブログを書きます。
稼働できる枠は常に2〜3割は空けておかねばならない。
既存顧客の予約変更にある程度対応出来る様に。
だから安い料金でやってると既存も満足させられず詰む。
稼働2〜3割で損益分岐点を超える価格設定にしたほうがよい。— 鯱@ぱーそなるトレーナー (@killerwhale_pt)
競技アスリートを対象に活動するなら、予定は空けておけ!
上記のツイートをされている鯱さんは、一般の方向けのパーソナルトレーナーなので、これから私が話すことと、鯱さんの意図は必ずしも一致しません。
私が勝手にヒントを得てブログを書いているだけです。
で、具体的にどこにヒントを得たのかというと「予定をある程度空けておく」という部分です。
この点に関して、フリーランスのS&Cコーチとして活動する立場から、私の考えをお伝えします。
前提として、競技アスリートを主な対象として活動している方を想定してお話を進めていきます。
まず、競技アスリートと契約を結んでトレーニング指導を進めるうえで理解する必要があるのは、彼ら・彼女らのスケジュールは流動的であるということです。
1週間の練習スケジュールはある程度決まっているケースが多いので、何曜日のどの時間帯にトレーニング指導の予約が入るかはある程度は決まっています。
それでも、時期によっては、それとは異なる曜日・時間帯にトレーニングをしたいと希望されることもあります。
また、とくに競技レベルの高いアスリートの場合、試合や合宿で遠征に行ってしまうケースも多く、数週間はトレーニング指導の予約が入らないなんてこともあります。
そのような競技アスリート特有のスケジュールの流動性に対応するには、「予定をある程度空けておく」のが必須です。
そうすることで、アスリートの要望に柔軟に対応することができます。
逆に言うと、朝から晩までミッチリとスケジュールを埋めちゃダメってことです。
売上のことだけを考えるのであれば、朝から晩までミッチリとスケジュールが埋まっているのが理想かもしれません。
しかし、競技アスリートのトレーニング指導をしたいのであれば、売上を犠牲にしてでも「予定をある程度空けておく」ことが必要なのです。
たとえば、アスリートが海外遠征にいってしまい数週間はトレーニング指導予約が入らない、なんて状況があると、その間は売上が下がっちゃうから、新規で一般の方のクライアントさんを募集して、その空いた予定を埋めたいという気持ちが出てくるかもしれません。
しかし、そんなことをしてしまうと、アスリートが遠征から戻ってきてトレーニング指導の予約をしたいとなったときに、スケジュールが空いていないなんて状況に陥ってしまいます。
仮に、アスリートのほうが重要だからといって、アスリートの予約を優先して入れてしまうと、今度は、アスリートが遠征に行っている間に契約してくれたクライアントさんに迷惑がかかってしまいます。
したがって、競技アスリートの指導をしたいのであれば、ある程度は予定が空くことは仕方ないと割り切るのが大切です。
予定を空けておくけど、売上を確保するための工夫
すでに述べたように、売上のことだけを考えるのであれば、朝から晩までミッチリと予定を埋めてしまうのがベターです。
そのためには、トレーニング指導のターゲットを競技アスリートではなく、一般の方に絞ったほうがいいでしょう。
一般の方のほうが、決まった曜日の決まった時間に予約をしていただきやすいからです。
とはいえ、どうしても競技アスリートを対象にトレーニング指導をしたい、という熱い気持ちがあるのであれば、「予定をある程度空けておく」のを避けることはできません。
その一方で、やはり予定を埋めてしまう場合と比べると、売上が落ちてしまうのはある程度しょうがないです。
とはいえ、それでも売上を確保するためにできる工夫はあります。
- ①単価を高く設定する
- ②空き時間に実施可能な収入源をつくる
①単価を高く設定する
これは冒頭で紹介したツイートでも書かれていたことです。
予定を空けておくということは、セッション数を増やすことができないということです。
トレーニング指導の売上は「セッション単価 ✕ セッション数」であることを考えると、後者を減らさざるをえないのであれば、売上を確保するには前者の「セッション単価」を上げるしかありません。
セッション単価を高く設定すると、集客が難しくなります。それは間違いありません。
とくにお金に余裕のあるアスリートは少ないので、余計に難しいです。
だからといって、単価を安くしてしまうと、売上が著しく減ってしまうので、そもそもフリーランスとして活動を続けることが難しくなってしまいます。
それは結局アスリートに迷惑をかけることになってしまいます。
したがって、競技アスリートを対象にフリーランスS&Cコーチとして活動をしたいのであれば、単価を高く設定せざるをえません。
高い単価でも納得していただけるように、それ以上の価値を提供できるようスキルを磨くしかありません。
そして、高い単価でもトレーニング指導をご依頼していただけるように、がんばって発信をするしかありません。
②空き時間に実施可能な収入源をつくる
「予定をある程度空けておく」ということは、予約の入っていない空き時間が増えるということです。
この時間にぼーっとしているようでは勿体ないので、空き時間に実施可能な収入源をつくっておくことが重要です。
たとえば、私の場合は、空き時間に以下のような活動をしています:
- ブログを書く
- Twitterでつぶやく
- セミナーの準備をする
- コンサルティングをする
- 本を執筆する
- 動画・音声教材を作成する
- note記事を書く
- インプットをする
これらの活動は、直接的または間接的に売上をつくることができる活動です。
また、①でも説明したように、単価を高く設定してもトレーニング指導をご依頼いただけるような集客にも繋がる活動です。
さらに言うと、S&CコーチとしてのスキルUPにも繋がるような活動です。
したがって、フリーランスのS&Cコーチとして活動をするのであれば、トレーニング指導の予約が入っていない空き時間をいかにして有効活用できるかが鍵になります。
個人的にはこの空き時間の活動って非常に重要だと考えています。
仮に、競技アスリートを対象に活動をしていても朝から晩までミッチリと予定を埋められるような状況があったとしても、私はあえて空き時間を確保すると思います。
朝から晩までミッチリと予定を埋めてトレーニング指導をガシガシしたほうが経験を積めてS&CコーチとしてのスキルUPに繋がるのではないか、と思われる方が多いかもしれませんが、私の考えは違います。
ただトレーニング指導を数多くこなすだけでは、真の意味での「経験を積む」ことにはなりません。
トレーニング指導をしたうえで、そこで直面した課題等について、時間をとって考えたり、いろいろと調べたりする活動がセットになって初めて、経験として自分の中に蓄積していくものと考えています。
また、一見トレーニング指導とは直接関係ないように思える活動であっても(例:ブログを書く、セミナーの準備をする、本を執筆する)、時間をかけて自分の頭の中を整理することで、結果としてトレーニング指導のスキルUPに繋がったりもするのです。
これは私の経験上、間違いないです。
ブログを書いたり、セミナーを自主開催したり、本を執筆したりしていなければ、私のS&Cコーチとしての能力は今よりずっと低かったと思います。
たとえ、今より数倍多くのトレーニング指導セッション数を重ねていたとしても、です。
まとめ
高校や大学のチームを対象に活動をされるような場合は、ある程度スケジュールを固定しやすいかもしれません。
ただ、一般論としては、やはり競技アスリートはスケジュールの流動性が高いので、「予定をある程度空けておく」のは必須です。
それは覚悟しておく必要があるし、逆に言うと、予定が空いていても慌てずにできることを工夫してやるという発想が必要になります。
競技アスリートを対象にフリーランスS&Cコーチとして活動されたい方の参考になれば幸いです。
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
だいぶ暑くなってきたので、外出時はほぼ短パンです。
で、私が愛用しているのはグラミチのショートパンツです。
個人的には「STショーツ」というタイプのものを好んで履いています。今年も1つ買い足しました。
短パンで移動できるのも、サラリーマンではなくフリーランスとして活動しているメリットの1つかな?