ここ最近、オンラインセミナーを立て続けに5つほど受講しました。
内容については、とても勉強になったもの、期待はずれだったもの、どちらもありました。
ただし、私自身、セミナーを自主開催している立場でもあるので、たとえ内容が期待はずれのセミナーであっても、セミナー運営の方法については何かしら学ぶところがあります。
したがって、セミナーに参加したことがまったくの無駄になることはほぼありません。
そんなセミナー運営側の立場から、オンラインセミナーを受講してみて学んだことについて、備忘録的にまとめてみます。
オンラインセミナーを受講してみて、セミナー運営について学んだこと3つ
- ①長時間PCの前で話を聞き続けるのは結構つらい
- ②質問は最後にまとめて受け付けたほうがいい
- ③無料だったり、いつでも観られるアーカイブが残っていたりすると、学習意欲を高めるのが難しい
①長時間PCの前で話を聞き続けるのは結構つらい
3時間程度の長めのオンラインセミナーを受講してみてとくに感じたことですが、ずっとPCの前に座って画面を眺めながら話を聞き続けるのは結構つらいです。
ずーっと座っているから腰が痛くなるとか、画面をずーっと見つめていると目が疲れるとか。
また、オンラインセミナーにおいては、プレゼンスライドが共有されて画面に映し出されていることが多く、単調な画面を見続けているとだんだん眠くなる、ということもありました。
私は2020年の4月からオンラインでのセミナー自主開催を開始しました。
私のセミナーの長さは3時間もしくは4時間なので、これまで受講いただいた参加者の皆さんも結構つらかったのかな〜と心配になりました。
ただし、1つのテーマについてしっかり伝えようとすると、どうしても3時間以上はかかってしまいます。少なくとも私の場合は。
だから、私の自主開催セミナーの長さを1時間とか2時間に短縮する、という考えは今のところありません。
セミナー運営側の立場としてできる工夫としては、定期的にトイレ休憩を挟むこと、そして、つらいと思わせないくらいの内容を提供すること、の2点です。
前者についてはすでに実践しており、3時間のセミナーにおいては5~10分ほどのトイレ休憩を2回設けるようにしています。
これまでは、ずっと話し続けていると疲れちゃうから、という私の都合でトイレ休憩をいれていました。
今後は、受講される方にとっても休憩は重要なんだ、ということを肝に銘じて、確実にトイレ休憩をいれるように意識していきたいと思います。
また、セミナー後のアンケートでは、「内容が面白くて3時間があっという間でした」という感想をいただくことがあります。
たしかに、面白くてのめり込んでいれば、時間が長くてもそれをつらいと感じないはずです。
それはセミナーに限らず、映画とかでも同じです。
つまらない映画は苦痛ですが、面白い映画であれば3時間くらいあっという間でしょう。
ということは、セミナー運営側の立場としては、内容を磨いてのめり込んでいただくくらいのクオリティーのセミナーをお届けすることを目指せばいいわけです。
②質問は最後にまとめて受け付けたほうがいい
オンラインセミナーだとZoomが使われるケースが多く、Zoomのチャット機能を使って質問を受け付けているセミナーが多かったです。
で、質問をセミナー中に随時受け付けていて(参加者が質問をチャットに随時打ち込むことができる)、質問が溜まってきたら途中でセミナーをいったん止めて、質問に答える時間を設ける、というセミナーがありました。
そういうやり方は、セミナーの流れが止まってしまうような感じがして、個人的にはあまり好きになれませんでした。
私自身、これまでセミナーを自主開催するときには、セミナーの最後に質疑応答の時間を設けるようにしていました。
受講者の立場でいろいろなオンラインセミナーを経験してみて、改めてそのようなやり方のほうが良さそうだな、と確信を持つことができました。
ただし、これは完全に個人の好みによるので、聞きたいことがあったら随時質問ができて答えてもらえる形を好む方もいるでしょう。
だから、どちらが正しい、どちらが間違っている、ということでは必ずしもありません。
であるならば、私の主観にもとづいて、自分が受講する立場だったらどっちのやり方が好みか、という観点で決めてしまえばいいのでしょう。
そして、私の好みは「質問は最後にまとめて受け付ける」というものです。
これまでもそうしてきたのですが、今後もより自信を持って、そのやり方で運営していこうと思いました。
③無料だったり、いつでも観られるアーカイブが残っていたりすると、学習意欲を高めるのが難しい
無料と有料のオンラインセミナーどちらも受講しましたが、やはり有料のほうが「金払った分、学んでやるぞ!」という気持ちになります。
これについては、以前にもブログ記事で書いています。
» 参考:ちゃんとお金を払ってセミナーに参加したほうが学習効果がUPする
また、オンラインセミナーの場合、セミナーの様子を録画して、それをアーカイブとして残してくれるケースがあります。
セミナー開催日時に都合が悪くて参加できない場合でも、後日アーカイブを観ることができるし、何度も繰り返し観ることもできるので、参加者としては大変ありがたい仕組みです。
しかし、アーカイブが期限の設定等もなくずーっと観られる状態になっていると、「いつでも観られるからまた今度でいいや」って感じになって、先延ばしになりがちです。
最悪の場合、いつまでたっても観ないなんてことになってしまいます。それが無料だったりすると、とくにです。
一方で、アーカイブを視聴することのできる期間が1週間ほど、と限定されているオンラインセミナーがあったのですが、その場合は「期限までに観ないと!」というモチベーションがUPして、何回も見直して、学習効果がUPする感触を得ることができました。
それらの経験から学んだのは「オンラインセミナーを開催して、参加者にしっかりと学んでほしいのであれば、有料にして、アーカイブは残さない、もしくは残すとしても期間限定にする」ということです。
これは、今後開催するオンラインセミナーでも、また、現在企画中のプログラムデザイン講座でも、実践していこうと思います。
ただし、そのようなやり方が適切なのは、あくまでも「セミナー参加者にしっかりと学んでほしい場合」に限られます。
それ以外の場合、たとえば、自分を知ってもらうことを目的としてオンラインセミナーを開催するのであれば(マーケティングとかプロモーションのために)、無料にしたりいつでも観られるアーカイブを残したりするほうが効果はあがるかもしれません。
目的によって使い分けることができれば、それがベストでしょう。
まとめ
ここ1ヶ月ほどで立て続けにオンラインセミナーを受講したので、記憶がフレッシュなうちに感じたことを書き残しておこうと考え、ブログ記事にまとめてみました。
大谷翔平選手が二刀流をやっていると、バッターのときはピッチャーの心理が読みやすくなり、ピッチャーのときはバッターの心理が読みやすくなるから、相乗効果があるんだ、という旨の発言をしていました。
今シーズンはものすごい活躍をされていますが、それは二刀流をやっているからこそであり、どちらかに専念したほうが良い結果がでるわけではない、とのことです。
セミナーについても同じだな〜と感じます。
運営側と受講側の二刀流をやることで、お互いの気持ちがわかりやすくなり、相乗効果がありそうです。
ということで、私はセミナー界の大谷翔平を目指します!!
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【編集後記】
MLBオールスターゲームをテレビで少し観ましたが、アメリカはスタジアム満員でマスクしている人はほぼいませんね。
いろんな意味ですごい国だ。。。