先日、以下のようなツイートをしました。
1年ぶりに「ピーキングのためのテーパリング」セミナーを実施。講義後の質疑応答はとても密度が濃く、参加者の皆様のお役に立てたのではないかと思います。
セミナー参加のメリットの1つが直接質問していただける事だと改めて感じました。
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
今回は、セミナーを開催する側からみた「質問」について考えてみたいと思います。
セミナーで質問に応える
私の自主開催セミナーにおいては、セミナー終了後に個別の質問を受け付けないことをルールとしています。
その理由は以前にブログで書きました。
» 参考:自主開催セミナー終了後に個別の質問は受け付けないというルール
どうしても個別で質問をしたい方のために、「単発コンサルティング」や「メールコンサルティング」というサービスも提供しています。
とはいえ、セミナーにおいて質問を受け付けることを完全に拒否しているわけではありません。
むしろ、セミナーの最後に質疑応答の時間を設けて、積極的に質問にお答えする機会をつくっています。
そのようにすれば、参加者の方が抱えていらっしゃる質問とそれに対する私の回答を、他の参加者の方とも共有することができて、有意義です。
また、同じような疑問を持たれる参加者が複数いるケースもあるので、参加者全員で共有したほうが効率的です。
個別質問を受け付けてしまうと、同じ質問に何度も答えないといけないので・・・。
セミナーで質疑応答の時間をしっかり確保する
自主開催のセミナーにおいて質疑応答の時間をしっかり確保することの重要性は、最近、特に意識するようになりました。
というのも、セミナーの内容を録画して動画教材として販売するサービスを開始したのですが、そちらには「繰り返し視聴できる」というメリットがあるからです。
「繰り返し視聴できる」というのは、セミナーに参加する場合にはないメリットです。
となると、今後、セミナーに参加してくれる人がいなくなって、皆さん、動画教材購入という選択をされるのではないかと少し不安になりました。
そこで、動画教材にはない、セミナー参加のメリットとはなんぞや、と考えたのです。
で、結論として思いついたのが、「私、河森に直接会えること」であり、「私、河森の説明を直接聞けること」であり、さらに言うと「私、河森に直接質問できること」でした。
また、以前に自主開催したセミナーで、用意した内容をお話するのに予定より時間がかかってしまい、セミナー会場の予約時間の関係で、質疑応答の時間を短くせざるをえないことがありました。
セミナー後にはアンケートへのご協力をお願いしているのですが、参加者の方からその点について指摘されてしまいました。
» 参考:セミナー後に「A4 1枚アンケート」を活用してフィードバックをいただく方法
そのときは、まだ、セミナーにおいて質疑応答の時間を確保することの重要性について、今ほどは認識できていませんでした。
しかし、アンケート回答を拝見してハッとしました。
たしかに、逆に参加者の立場で考えてみると、会場の撤収時間が迫っているからといって、質疑応答の時間を短縮されたらイヤですよね。
なんだか損した気分にもなるでしょう。
今、振り返ってみると、そのときの参加者の皆さんには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、やってしまったことはもうしょうがないので、それ以来、セミナーで質疑応答の時間をしっかりと確保することを意識するようになりました。
セミナー会場の予約も、時間に余裕をもっておこなうようになりました。
冒頭にも述べたように、セミナー終了後に個別の質問を受け付けないからには、質疑応答の時間に参加者の皆さんが満足するまでご質問にお答えするのは義務だと考えています。
質問が少ないと予定より早くセミナーが終わっちゃうけど・・・
質疑応答の時間をしっかり確保しようとすると、セミナー会場の予約時間を余裕をもって長めにしないといけないし、セミナー告知における終了時刻も少し余裕をもって設定しないといけません。
それはいいんですけど、質問がゼロもしくは少ない場合は、予定よりも早くセミナーが終わってしまいます。
予定よりも早くセミナーが終わってしまう可能性について、当初は2つの懸念がありました:
- ①予定よりもセミナー時間が短くなったら、参加者が損した気持ちになるのでは?
- ②早く終わってもセミナー会場利用料は予約どおり払わないといけないからもったいないかな?
①予定よりもセミナー時間が短くなったら、参加者が損した気持ちになるのでは?
たとえば、質疑応答の時間も含めて3時間の予定でセミナー告知をしたのに、質問が少なくて2時間半でセミナーが終わったとします。
そしたら、その30分間ぶんのセミナー参加費を返してくれみたいに思われないだろうか、という不安が少しありました。
参加者が損をした気分にならないかな〜、と。
しかし、よくよく考えてみると、「セミナー参加費」というのは、セミナーで私がお伝えする知識・経験・考え方に対する対価としていただいているものです。
指定された時間、私が労働することに対して払われる給料のようなものではありません。
であるならば、時間が長くなるとか短くなるとかを気にするのではなく、期待された内容を提供できるかどうか、つまりセミナーの質にフォーカスすべきです。
そう思えるようになってからは、質問が少ないと予定よりセミナーが早く終わってしまうことを気にせずに、余裕を持ってセミナー時間を設定できるようになりました。
②早く終わってもセミナー会場利用料は予約どおり払わないといけないからもったいないかな?
質問が少ないと、セミナー後の撤収作業に必要な時間を含めたとしても、セミナー会場の予約終了時刻よりも30分以上も早く終わってしまうことがあります。
それでも、セミナー会場利用料は予約で指定した時間ぶん支払わないといけません。
つまり、30分ぶんは会場を使っていないけど利用料を払うことになるわけです。
自主開催セミナーを始めたばかりの頃は、これがもったいないと思って、結構ギリギリの時間でセミナー会場を予約していました。
しかし、すでに述べたように、そのせいで質疑応答の時間を短縮してしまうということをやらかしたのです。
その経験をして心を入れ替えてからは、質疑応答の時間を短縮せざるをえなくなって参加者の皆さんに迷惑をかけるよりは、使っていなくてもセミナー会場利用料を30分ぶん払うほうがいいと思えるようになりました。
今では、セミナーが早めに終わった場合は、予約終了時刻までひとりでセミナー会場に残って、終わったばかりのセミナーの復習をするようにしています。
まとめ
私のセミナーに参加していただくメリットの1つが直接質問していただけることである、というのを肝に銘じて、今後もセミナー時間等には余裕を持って設定していくつもりです。
今後は動画教材のバリエーションも増やしていく予定ですが、繰り返し視聴できるメリットと直接質問できるメリットのどちらを重視するかによって、動画教材の購入とセミナー参加のどちらかを選択していただければ。
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【編集後記】
ツイッターでもつぶやいたのですが、「弱虫ペダル」というマンガのKindle版をドンドンと買い足しています。インターハイでの戦いを描いているストーリーが終了する巻まで買おうと思って、最初に10巻買ったけど終わらず、5巻買い足してまだ終わらず、さらに5巻買い足しました。3日間の戦いを描くのに何十巻費やすんだ〜と心の中でツッコんでおります。
さらに31巻まで・・・。だってインターハイが終わらないんだもん・・・。 https://t.co/Q170Fuh3LD
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)