#202 S&Cコーチとして正しいバイオメカニクスを理解するために

公開日: : 最終更新日:2016/10/10 バイオメカニクス


 

CGI Human Walk

  

最近とあるところで、S&Cコーチとしてバイオメカニクスを理解していない人が、バイオメカニクス用語を使って自分のトレーニング理論(パワー向上の方法)を説明していると思われる状況を目にしました(曖昧な表現で申し訳ありませんが、分かる人は何のことを言っているか分かると思います)。

そのトレーニング方法自体に効果があるかどうかはわかりませんが、そもそもその理論の根拠となっているバイオメカニクスの理解が間違っている人が提唱しているとなると、「なんだか怪しいな〜」と思わざるをえません。

最近は、リニアポジショントランスデューサー等を用いてレジスタンストレーニング中のパワー発揮を計測することが少しずつ一般的になりつつありますし(過去の記事)、「パワートレーニング」というキーワードも頻繁に目にする機会があります。

そんな状況の中、変位・速度・加速度・パワー・仕事etcといったバイオメカニクス用語の意味やそれぞれの関係性について改めて勉強し直すのもありかな〜と思って、以下の記事を久しぶりに読んでみました。

 

Reiser II et al. Building a better understanding of basic mechanical principles through analysis of the vertical jump. Strength Cond J. 2006: 28(4): 70-80.

 

NSCAジャパンの機関誌のほうで日本語訳の記事が掲載されているかどうかはわかりませんが、とりあえず英語の記事を読んでみてはいかがでしょうか?(追記:NSCAジャパン機関誌Volume 15, Number 2, pages 21-31に和訳が掲載されているそうです)

もし私が大学等の教育機関でS&C関連の授業を受け持つことになったら、この記事は必須リーディングリストに必ず含めるであろうと思うほどオススメの記事です。S&Cコーチとしてパワーの計測をしたりパワートレーニングがどうのこうのという議論をするのであれば、この記事の内容程度のバイオメカニクスの知識は持っていてほしいものです。

本日はオススメ文献の紹介でした。

 

 

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【編集後記】

今日はセミナー講師を務めました。一般にオープンではないセミナーだと思っていたので、こちらのブログで特に告知はしませんでした。しかし、プレゼンは奥が深くて難しいですね。自分の伝えたいことをもっとわかりやすく伝えられるように、今後もプレゼンの腕を磨いていきたいと思います。

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  • 河森直紀(かわもり なおき) PhD, CSCS

    1979年10月17日 神奈川生まれ 埼玉育ち
    ストレングス&コンディショニング(S&C)コーチ。

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