今年も12月に入ったので、少しずつ1年を振り返るブログを書いていきます。
まずは恒例の「今年読んでよかった本ベスト10」です。
過去のランキングはこちらからご覧ください↓
2022年に読んでよかった本ベスト10
それでは、順不同で紹介していきます。
- アスレティックパフォーマンス向上のための トレーニングとリカバリーの科学的基礎
- 肉体改造のピラミッド トレーニング編
- 自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ
- 2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か
- お金と健康で失敗しない間取りと住まい方の科学
- BIG3を軸としたトレーニングプログラムの考え方
- MASTERキートン 完全版 デジタルVer.
- 洗脳 地獄の12年からの生還
- 勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
- トレーニング論 トレーニング科学~パフォーマンス・トレーニング・試合
アスレティックパフォーマンス向上のための トレーニングとリカバリーの科学的基礎
トレーニングとリカバリーに関連するさまざまなトピックについての科学的知見について、各トピックの専門家が執筆している本です。
私自身、S&Cコーチとしては論文を読む方なので、すでに知っていることも多かったですが、全然知らないこともあったので勉強になりました。
この本を起点として、参考文献リストの論文を読んだりすることで、知識を広げることができました。
S&Cコーチであれば持っておいて損はない一冊です。
肉体改造のピラミッド トレーニング編
もともと私は英語で書かれた原著は読んでいて、かなり良い本だな〜と思っていたのですが、その日本語訳が発売されました。
プログラムデザインをテーマにして、科学的知見に基づいた解説がされています。
原著が発売されたのが2019年なので、最近の研究が含まれていないのが唯一の弱点ですが、それ以外はほぼパーフェクトです。
翻訳本の場合、日本語訳の質が気になるところですが、こちらはAthletebody.jpの八百さんが翻訳を担当されており、まったくストレスなく読むことができます。
自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ
私は著者のちきりんさんのファンで、他の著書も読んでいますし、Voicyという音声メディアでもちきりんさんをフォローしています。
そんなちきりんさんの最新作です。
世の中のあらゆる問題は「正解のある問題」と「正解のない問題」に分けられる、という考え方は目からウロコでした。
2022年に「科学的知見に基づくトレーニング指導」というテーマでセミナーをやったのですが、この考え方はそこでかなり使わせてもらいました。
この本を読んだおかげで、「科学的知見に基づくトレーニング指導とは?」をよりわかりやすく説明できるようになったと思います。
2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か
S&Cとはまったく関係のない、ノンフィクションの本です。
ただ、めちゃくちゃ面白かったです。
半導体というものが、世界情勢に大きな影響を与えているということを知ることができました。
台湾危機が迫っていると言われている昨今、半導体についての知識を持った上でニュースを見ると、より深く理解できるようになる気がします。
お金と健康で失敗しない間取りと住まい方の科学
今年に入ってから、注文住宅で家を建て始めました。
家を建てるにあたって、主にYouTubeを使って情報収集をしたのですが、人によって言っていることが違っていて、誰の言っていることを信じていいのかわからない状態に陥ってしまいました。
そんな状況で、この本の著書である松尾先生のYouTubeチャンネルに出会い、「あ、この人はデータに基づき論理的に説明してくれているから信用できそうだ」と思うことができました。
そんな松尾先生の著書です。
YouTubeでも説明されているような内容が、ほぼ網羅されて、一冊の本になっています。
今後、注文住宅で家を建てることを検討されている方には、とてもおすすめです。
BIG3を軸としたトレーニングプログラムの考え方
既存のプログラム方法やピリオダイゼーションメソッドをうまくまとめて書かれている本です。
プログラムデザインの知識を高めたい人におすすめです。
ただ、基本的な知識がないと理解も応用も難しいだろうな〜という印象です。
どちらかというとプログラムデザイン中・上級者向けの本です。
MASTERキートン 完全版 デジタルVer.
漫画です。
私が学生時代に単行本を集めていた漫画なのですが、電子書籍バージョンが発売されたので、一気に大人買いしました。
浦沢直樹さんの漫画は結構好きで、これ以外にも「MONSTER」とか「パイナップルARMY」の単行本を集めていました。
MASTERキートンは基本的には1話完結型です
愛すべきキャラクターが多く登場し、ストーリーもウィットに富んでいます。
まるで短編映画を見ているような感じです。
洗脳 地獄の12年からの生還
X JAPANのToshIさんが洗脳された経験を語られている自伝的な本です。
前から興味があって「ほしいものリスト」には入れていたのですが、なかなか購入ボタンをポチッと押す気にならず、しばらく放置していました。
今年に入って元統一教会が話題になったのをキッカケに購入して読んでみました。
単純な興味として「なんであきらかに胡散臭い集団に引っかかって洗脳されてしまう人達がいるんだろう?」というのが知りたかったからです。
残念ながら、読んでみたけど、なぜ引っかかる人がいるのかはわからないままでした。
でも、人を洗脳する手口を一部でも知ることができたのは、今後の予防に役立つのではないかと考えています。
単純にノンフィクションとしても面白かったです。
勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
梅原大吾さんというプロゲーマーの方の自伝プラス仕事術の解説みたいな本です。
私はゲームの世界はあまり詳しくないので、梅原大吾さんのことは知らなかったのですが、すでに紹介した「自分の意見で生きていこう」著者のちきりんさんとの対談本を読んで興味を持ち、こちらの本も読んでみました。
個人的にはアスリートにぜひ読んでほしいな〜という感想をもった一冊です。
スポーツとゲームで世界は異なりますが、勝つことを目指して努力を重ねている、という点では共通点も多く、なるほどな〜と納得させられる言葉をたくさん見つけることができました。
「考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。それはある意味、楽をしているとさえ言える。頭を使って考えることの方が苦しいから、それを放棄してガムシャラに突き進んでいるのだ。」
—『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)』梅原大吾著
— 河森直紀 Naoki Kawamori (@kawamorinaoki)
トレーニング論 トレーニング科学~パフォーマンス・トレーニング・試合~
S&Cの勉強をしていると、アメリカ発の情報を目にする機会がほとんどです。
そんな中、本書はドイツで発展したトレーニング論について書かれていて、読んでいて新鮮でした。
かなり分厚く、中身も膨大なので、まだ全部を読み切れていませんが、ちょっとずつ時間をかけながら読んでいこうと思える一冊です。
ただ、翻訳本なので、日本語としては読みづらいところもあります。
まとめ
2022年も本をたくさん読みました。専門書も専門とは関係ない本も。
ただ、振り返ってみると、今年は小説をあまり読まなかった気がします。
2023年は注文住宅で建てている家が完成して引っ越す予定なので、新居で落ち着いて小説でも読もうと思います。
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【編集後記】
先日、1歳の息子と3歳の娘をディズニーランドに初めて連れていきました。
二人ともすごい勢いでポップコーンを食べていました(笑)
ディズニーランドのポップコーンって美味しいんですよね。あと、チュロスも。
個人的には人混みと行列は嫌いなんですが、子供が喜んでくれたので良かったです。